ドラマの主題歌を発売日に買うなんて、初めてのことじゃなかろうか。「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」(サンボマスター/ソニーレコード) ・・・すいません。わずか2ヶ月かそこらしか知らないのに、好きになってしまいました。にわかファンですとも、ええ。実は彼らの名前を知ったのは、「別冊宝島 音楽誌が書かないJポップ批評37 サンボマスターと青春ロック地獄変」を読んだからでした。そしてそこに載っていた銀杏ボーイズ・峯田氏がサンボを評した言葉「クラスで一番キモいあいつが歌う、世界で一番美しい歌」というフレーズに魅かれたからでした。
で、この「電車男」の主題歌になっている曲をはじめてフルで聴いているわけなのですが、いやあ、後半部分、いまどきここまでまっすぐに愛や平和を歌う人がいるとは。感動してます。何か、かつてブルーハーツをはじめて聞いたときと同様の衝撃でした。
あわせて、先週あたりのヤングサンデーに載っていたサンボのインタビューを読んだのですが、この人たちは自分の中にある「ダメ」をまず認め、それを忘れないでいる人たちだと思うのです。だからこそ、世間からダメと思われている人たちに対して優しいまなざしをおくることができる、そんな人たちを励まし救うことができると思うのです。
ジョン・レノンが『頑張れ、ジョン』と唄った時、『頑張れ、俺』と、僕も同じように自分を励ましてたんですよね
インタビューにおける山口氏の言葉、これが象徴してると思うんですよ。
まず、自分の「ダメ」を認める。これがすべての始まりじゃないかと思うわけです。このあたり上昇志向しかないロックバンドにはない視点ですよね。(あ、オーケンにも通じるかな)
今が一番、ロックバンドにとって"愛と平和"と唄うことが恥ずかしい時期だからですよ。でも僕は、恥ずかしいことこそ、一番言わないといけないと思うわけですよ!
もし今後、それなりのお金が入ったとしても、その金を、いかに純潔を保ってロックすることに還元できるか。僕らができることなんて、それだけですよ。
おそらく、自分のダメを認めている(いいかえれば、自分の中のダメを許容している)サンボだからこそ言えるセリフですよ。他の凡百のロックバンドなら取り繕うとしていえませんよ。ずっとこの姿勢を保って頑張って欲しいと真剣に思います。
で、少し前に「サンボマスターマスターブック」というのも読んだのですが(手元に本がないので引用はなし)、山口氏、すごい勉強してるわー。知識豊富。これから自分が非モテだと自覚したらまず本を読め。映画を見ろ。音楽を聴け。いろんなものを自分の中に蓄積させろ。それは必ず、自分を光り輝かせる源となる。いや本当に。
最後に、昨日「はねるのトびら」で、はじめてブサンボマスターを見ました。面白い。塚地と堤下はいいんだけど、梶原は・・・確実に本物よりヒドくねえか(笑)。コミケで上京したとき、「お台場冒険王」行って、ブサンボマスター汗ジュース飲んでこようかな。なんか語感的には「コミケ汁」といい勝負。・・・多分8/31のシングル、買います。(笑)
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